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1 : 世界@名無史さん : 2006/03/16(木) 16:07:13 0


孫子兵法ってなぜ末永く後世まで読まれ続けたんだろう?
武田信玄、ナポレオンなど世界中で孫子兵法が読まれたそうで。







64 : 世界@名無史さん : 2006/03/25(土) 17:49:22 0


Art of WAR



http://ja.wikipedia.org/wiki/孫子 (書物)

『孫子』戦略論の特色は、「廟算」の重視にある。
廟算とは開戦の前に廟堂(祖先祭祀の霊廟)で行われる軍議のことで、
「算」とは敵味方の実情分析と比較を指す。
では廟算とは敵味方の何を比較するのか。それは、

・道 - 為政者と民とが一致団結するような政治や教化のあり方
・天 - 天候などの自然
・地 - 地形
・将 - 戦争指導者の力量
・法 - 軍の制度・軍規


の「五事」である。

より具体的には以下の「七計」によって判断する。

1.敵味方、どちらの君主が人心を把握しているか。
2.将軍はどちらが優秀な人材であるか。
3.天の利・地の利はどちらの軍に有利か。
4.軍規はどちらがより厳格に守られているか。
5.軍隊はどちらが強力か。
6.兵卒の訓練は、どちらがよりなされているか。
7.信賞必罰はどちらがより明確に守られているか。


以上のような要素を戦前に比較し、十分な勝算が見込めるときに兵を起こすべきとする。








123 : 名無しさん@涙目です。(玉祖神社) : 2011/12/25(日) 10:47:20.67 ID:QtAjVE4q0


「Art of War」で通じるのが凄いよな









8 : 名無しさん@涙目です。(射水神社) : 2011/12/25(日) 10:16:47.05 ID:OEeMAizn0


孫子って、兵法と言えるほどのものか?










34 : 名無しさん@涙目です。(明治神宮) : 2011/12/25(日) 10:24:41.17 ID:aKnG6MhD0


>>8
それが詳しい奴ほど評価するんだわ
孫氏こそ戦争の本質をついているとね
軍事学っていつの時代もゲーム的な戦術論が跋扈するんだが
その点で孫氏の実践哲学はアンチテーゼとして持ち出されるわけ








212 : 名無しさん@涙目です。(寒川神社) : 2011/12/25(日) 11:11:25.32 ID:Bxlg1CYq0


孫子の凄い所は、基礎を確立したところだよな
数学におけるニュートンみたいなもん









3 : 世界@名無史さん : 2006/03/16(木) 17:07:54 0


しかし分からんのは「孫武の兵法を知れば百戦危うからず」なのに、

秘蔵されていない、ということだ。

こちらがこの兵法で戦略を実行しても、相手も同じ兵法を呼んでいたら何にもならないのに。
なんで広く世界に知れ渡らせるような愚を犯したんだろ=支那









8 : 世界@名無史さん : 2006/03/16(木) 18:15:13 0


>>3
孫子が自分で諸国に売り歩いたんじゃないの?









5 : 世界@名無史さん : 2006/03/16(木) 17:14:33 0


二次大戦前の日本の戦争指導者は、
一度「孫武の兵法」を読んでおけばよかったのに。









9 : 世界@名無史さん : 2006/03/16(木) 18:17:16 0


>>5 
そのころはクラウゼヴィッツのほうが人気。



http://ja.wikipedia.org/wiki/戦争論

クラウゼヴィッツにとって戦略とは戦争目的のために戦闘を使用する教義であり、
戦略の対象となるものは戦闘である。
戦略においてまず全ての軍事行動に
その目的に合致した目標を設定する必要がある。
そして戦略に従って戦争計画を立案し、
個々の戦役に対する見通しを以って個々の戦闘を位置づける。

戦略において考察される諸要素は以下の5点に集約できる。



・精神的要素 - 戦闘における将軍の才能、武徳、国民精神などの精神的特性とその作用を含む、

・物理的要素 - 戦闘力の量的な大小や質的な組成を含む

・数学的要素 - 作戦線の角度、空間や時間における兵力集中や節約に関する

・地理的要素 - 制高地点・山岳・河川・森林・道路など

・統計的要素 - 兵站や休養を含む


これら諸要素は相互に連関したものである。

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77 : 名無しさん@涙目です。(太宰府天満宮) : 2011/12/25(日) 10:36:08.88 ID:vi0fDmji0


戦争論は面白かった。
攻撃は最大の防御と事あるごとに言われているが
戦争論は、防御の方が絶対に有利だと言い切っている。
攻撃側は攻撃するべき地点をしばしば間違えるが
後手になる防御側は間違えない。
戦争で一番重要な呼び兵力の投入を攻撃側は間違えるが
守備側は、効率的に運用できるとか言っている。









10 : 世界@名無史さん : 2006/03/16(木) 18:19:34 0


クラウゼヴィッツは理論書だけど孫子は実践書だな。
クラウゼヴィッツも孫子を知っていたのかは知らんが。









103 : 世界@名無史さん : 2006/03/28(火) 19:46:04 0


しかしこの書物は凄いな
著されたのは2500年前でしょ?
クラウゼビッツですら200そこら前にしか記されなかったと言うのに・・・・









525 : 世界@名無史さん : 2007/07/28(土) 12:12:54 0


孫子の兵法は基本的に敵を倒すことを目的とした書物になるんですか?









526 : 世界@名無史さん : 2007/07/28(土) 13:38:00 0


>525


まあ、倒さなくても上手く行くならそれでOK

戦わなくてもいいなら戦わない
(戦うのダリィし・・)

でも戦った方がいいなら勝てる相手かどうか考える

勝てるならなるだけ楽に倒す
(最高の戦いは戦う前から結果が分かってるような)

勝てないなら逃げる
(逃げれば負けない)

逃げれないなら負けないように戦う
(負けとは何かと言う事・・)






478 : 名無しさん@涙目です。(餡泥井戸神宮) : 2011/12/25(日) 12:46:26.92 ID:tBAYY5qC0


「戦わずして勝つ」を学べ

戦おうと思った時には既に勝敗は決している

自分より数の多い相手とは戦うな

勝つ勝算のある戦にのみ参戦し、戦自体が
勝っても負けても疲弊するので極力避けろ

負けなければ勝ち



など、孫子は極めてリアリストなのが評価できる








527 : 世界@名無史さん : 2007/07/28(土) 17:23:47 0


戦うよりも自国を敵国より圧倒的に
強くしたり豊かにしたりして、人の兵を屈する→最上の策

戦って百戦百勝→その次



こういう思想。イギリス人なんかはぜったい理解できないと思われ。








182 : 名無しさん@涙目です。(菌神社) : 2011/12/25(日) 11:01:20.73 ID:6qH8yQYp0


兵法というよりどっちかというと昔の外交論って感じがする









202 : 名無しさん@涙目です。(餡泥井戸神宮) : 2011/12/25(日) 11:09:03.61 ID:Xxf/dnig0


>>182
孫子兵法は実際そうじゃん

大前提として戦争するなってルールがある
外交で回避したり敵同士で戦争させるのが理想








226 : 名無しさん@涙目です。(明治神宮) : 2011/12/25(日) 11:14:20.31 ID:N2KTyvh60


>202
孫子は勝算の見込がないなら開戦するなね。
戦争論においては戦争は外交の1つという位置。








232 : 名無しさん@涙目です。(寒川神社) : 2011/12/25(日) 11:15:14.37 ID:Bxlg1CYq0


多くの兵家がいかに相手に大きな損害を与えるかを考えてたのに対して、
両軍ともの被害が少なく勝つのが最も良いという考えを持ってたのも画期的だな









537 : 名無しさん@涙目です。(天照大神) : 2011/12/25(日) 15:46:37.20 ID:hRNPPEtF0


兵は詭道なり


くらいしか知らない



http://d.hatena.ne.jp/keyword/兵は詭道なり

孫子の句のひとつ。
戦は騙しあい、いかに有利に戦えるかを考え相手を騙す
エシディシや山本勘助がよく言う言葉











151 : 世界@名無史さん : 2006/05/10(水) 15:14:36 0


共敵不如分敵


敵陽不如敵陰 敵は、集中させるよりも、分散させる方が良く
敵の、表から向かうより、裏から向かう方が良い


「解説」
右に行かせたければ、左に行かせて、
左に行かせたければ、右に行かせる。
その余裕がある者が、優位に支配する。
決して、相手と同次元で、張り合わない。








89 : 世界@名無史さん : 2006/03/27(月) 08:27:50 O


三十六計



http://ja.wikipedia.org/wiki/兵法三十六計

勝戦計


こちらが戦いの主導権を握っている場合の定石。


瞞天過海 - 敵に繰り返し行動を見せつけて見慣れさせておき、油断を誘って攻撃する。
囲魏救趙 - 敵を一箇所に集中させず、奔走させて疲れさせてから撃破する。
借刀殺人 - 同盟者や第三者が敵を攻撃するよう仕向ける。
以逸待労 - 直ちに戦闘するのではなく、敵を撹乱して主導権を握り、敵の疲弊を誘う。
趁火打劫 - 敵の被害や混乱に乗じて行動し、利益を得る。
声東撃西 - 陽動によって敵の動きを翻弄し、防備を崩してから攻める。


敵戦計


余裕を持って戦える、優勢の場合の作戦。


無中生有 - 偽装工作をわざと露見させ、相手が油断した所を攻撃する。
暗渡陳倉 - 偽装工作によって攻撃を隠蔽し、敵を奇襲する。
隔岸観火 - 敵の秩序に乱れが生じているなら、あえて攻めずに放置して敵の自滅を待つ。
笑裏蔵刀 - 敵を攻撃する前に友好的に接しておき、油断を誘う。
李代桃僵 - 不要な部分を切り捨て、全体の被害を抑えつつ勝利する。
順手牽羊 - 敵の統制の隙を突き、悟られないように細かく損害を与える。


攻戦計


相手が一筋縄でいかない場合の作戦。


打草驚蛇 - 状況が分らない場合は偵察を出し、反応を探る。
借屍還魂 - 死んだものや他人の大義名分を持ち出して、自らの目的を達する。
調虎離山 - 敵を本拠地から誘い出し、味方に有利な地形で戦う。
欲擒姑縦 - 敵をわざと逃がして気を弛ませたところを捕らえる。
抛磚引玉 - 自分にとっては必要のないものを囮にし、敵をおびき寄せる。
擒賊擒王 - 敵の主力や、中心人物を捕らえることで、敵を弱体化する。


混戦計


相手がかなり手ごわい場合の作戦。


釜底抽薪 - 敵軍の兵站や大義名分を壊して、敵の活動を抑制し、あわよくば自壊させる。
混水摸魚 - 敵の内部を混乱させ、敵の行動を誤らせたり、自分の望む行動を取らせる。
金蝉脱殻 - あたかも現在地に留まっているように見せかけ、主力を撤退させる。
関門捉賊 - 敵の退路を閉ざしてから包囲殲滅する。
遠交近攻 - 遠くの相手と同盟を組み、近くの相手を攻める。
仮道伐? - 攻略対象を買収等により分断して各個撃破する。


併戦計


同盟国間で優位に立つために用いる策謀。


偸梁換柱 - 敵の布陣の強力な部分の相手を他者に押し付け、自軍の相対的立場を優位にする。
指桑罵槐 - 本来の相手ではない別の相手を批判し、間接的に人心をコントロールする。
仮痴不癲 - 愚か者のふりをして相手を油断させ、時期の到来を待つ。
上屋抽梯 - 敵を巧みに唆して逃げられない状況に追い込む。
樹上開花 - 小兵力を大兵力に見せかけて敵を欺く。
反客為主 - 一旦敵の配下に従属しておき、内から乗っ取りをかける。


敗戦計


自国が圧倒的劣勢の場合に用いる奇策。


美人計 - 土地や金銀財宝ではなく、あえて美女を献上して敵の力を挫く。
空城計 - 自分の陣地に敵を招き入れることで敵の警戒心を誘い、攻城戦や包囲戦を避ける。
反間計 - スパイを利用し、敵内部を混乱させ、自らの望む行動を取らせる。
苦肉計 - 人間というものは自分を傷つけることはない、と思い込む心理を利用して敵を騙す。
連環計 - 敵と正面からぶつかることなく、複数の計略を連続して用いて勝利を得る。
走為上 - 勝ち目がないならば、戦わずに全力で逃走して損害を避ける。









29 : 名無しさん@涙目です。(菌神社) : 2011/12/25(日) 10:23:32.05 ID:3HShvk4q0


戦国時代の武将はなぜ孫子の兵法を学ばなかったのか…?










67 : 名無しさん@涙目です。(明治神宮) : 2011/12/25(日) 10:33:52.50 ID:HxnBEBR80


>>29
孫子の兵法くらい学んでるだろ
向学心が強い大名なら武経七書くらいは読んでたはず
甲州流軍学も武経七書の影響が強かったらしいよ

http://ja.wikipedia.org/wiki/武経七書






115 : 世界@名無史さん : 2006/03/29(水) 21:09:46 0


風林火山の元ネタって孫子の兵法だったんだね

しかも風林火山に続きがあるなんて初めて知った



http://ja.wikipedia.org/wiki/風林火山

「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」の句は、
『孫子』・軍争篇第七で、軍隊の進退について書いた部分にある文章を、部分的に引用したものである。すなわち、

「故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、難知如陰、不動如山、動如雷霆。」

(故に其の疾きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し)
からの引用である。

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19 : 世界@名無史さん : 2006/03/16(木) 21:08:45 0


武田信玄曰く「孫子兵法は日本の複雑な地形には合わない」









20 : 世界@名無史さん : 2006/03/16(木) 21:15:15 0


>>19
そうして、武田家は信長に敗れていった…。










21 : 世界@名無史さん : 2006/03/16(木) 21:17:07 0


信玄の風林火山は単なるファッション、信玄にとってはその程度のもの。









455 : 名無しさん@涙目です。(高野山金剛峯寺) : 2011/12/25(日) 12:20:19.72 ID:m7fXzQAtO


専守防衛の日本は墨子の思想が
色濃く現れた軍事思想・外交思想が求められる


ところで墨子ってどんなこと書いてんの?
墨攻って映画みただけだからわからん

http://ja.wikipedia.org/wiki/墨子







509 : 名無しさん@涙目です。(慈恩寺) : 2011/12/25(日) 13:39:47.46 ID:ftwSxFca0


>>455

墨子曰く

世界平和最高!(宗教)

世界中が無敵の城作れば戦争起こらなくね?だって攻めても無駄だし

城の作り方を書くよ(建築)

作った城が攻められたときの防衛方法を書くよ(軍略)

防衛するための兵士や住人の心構え、刑罰を書くよ(法律)

始皇帝「公共事業が戦争から建築に変わるのか、胸熱」

万里の長城を作る

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511 : 名無しさん@涙目です。(川崎大師) : 2011/12/25(日) 13:48:55.41 ID:w6pj9d3xO


>>509
継続する歴史って本当にロマンだな









132 : 名無しさん@涙目です。(熱田神宮) : 2011/12/25(日) 10:50:29.26 ID:g0NexcV+0


西洋で孫氏に対比する人物と言えばマキャベリだろな



http://ja.wikipedia.org/wiki/ニッコロ・マキャヴェッリ

著書に、『君主論』、
『ティトゥス・リウィウスの最初の十巻についての論考(ディスコルシ)』、『戦術論』がある。
理想主義的な思想の強いルネサンス期に、
政治は宗教・道徳から切り離して考えるべきであるという現実主義的な政治理論を創始した。

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142 : 名無しさん@涙目です。(川崎大師) : 2011/12/25(日) 10:52:31.12 ID:LoX2srWkO


>>132
東洋でマキャベリと対比されるのは韓非子なんだよな



http://ja.wikipedia.org/wiki/韓非子

韓非は百家争鳴と呼ばれる中国思想史の全盛期に生まれた政治家である。
書中では分かり易い説話から教訓を引き、
徹底的に権力の扱い方とその保持について説いている。

韓非は性悪説を説く儒家の荀子に学んだといわれ、
非違の行いを礼による徳化で矯正するとした 荀子の考えに対し、
法によって抑えるべきだと主張した。

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170 : 名無しさん@涙目です。(氷川神社) : 2011/12/25(日) 10:57:54.35 ID:Qky/vUja0


マキャベリの戦術論って本が出ている。
評価は正しいけどうーん、って感じのこと。

マキャベリ本人の軍事実績は参謀として参加して長年の宿敵ピサを落とせるかどうかってところで政治的に撤退命令がきた感じ。








208 : 名無しさん@涙目です。(寒川神社) : 2011/12/25(日) 11:10:19.98 ID:8pYx6SeF0


韓非子は書かれている内容もいいけど
読み物としても単純に面白いんだよな

章によって記述形式が違って、変化に富んでいて
読んでいて飽きさせない構成になっている








35 : 世界@名無史さん : 2006/03/17(金) 16:19:04 0


ミサイルがボンボン飛び交う現代では
孫子は役に立たないだろうな。








37 : 世界@名無史さん : 2006/03/17(金) 19:30:00 0


>>35いや、役に立つと思うよ。孫子は孫ピンやクラウゼヴィッツなんかと違って
具体的な戦法のノウハウじゃなくて、もっと抽象的だもの。


因みに現代日本の行く末を孫子風にいったら

「大国(アメリカなどの戦勝国連合)が弱体化するまで その攻撃範囲から逃れよ」

とでもいうだろうか。
しかし孫子っていい本だよな










38 : 世界@名無史さん : 2006/03/17(金) 19:44:42 O


>>35
現代ならビジネス戦略に役にたつよ。








36 : 世界@名無史さん : 2006/03/17(金) 19:06:38 0


火計とか攻城戦を避けよとか…
そういった技術に根ざした部分は役には立たないが、
基本的思想は現代の戦略理論であるゲーム理論の結果と極めてよく一致する。
従って、根本部分は無茶役に立つ。









17 : 世界@名無史さん : 2006/03/16(木) 20:51:46 0


孫子曰く … 戦争は情報が大切だ。



で、対立する両方の国がそれを熟知し、情報を得ようと努力し、
両国が情報をふんだんに得る ことができるなら、
それは数学・経済学のゲーム理論で言うところの
「二人有限ゼロサムゲーム」 となり、
天才スレでおなじみの超天才であるノイマンが証明した通り、
そこには最適解が存在する。 それは「ミニマックス法」だ。

このミニマックス法は最も消極的な策であるが、
なんと孫子の兵法の主張することと一致する。
だが、日本人には極めて不評だ。
(あの武田信玄もこの部分は、強硬に否定していた。
たしかに 両者が情報をふんだんに得ることができなかったりすると、
当然ミニマックス法はたちまち 「臆病者の戦略」と思えることも事実だろう。
だが、それは成熟した戦争と言えないのではないの か?)

しかし、現代の数式や理論を駆使した
戦略理論であるゲーム理論の結果と、何千年前の戦略理論の
類似点が見られることは、やはり凄いことだと思う。










80 : 世界@名無史さん : 2006/03/26(日) 12:33:23 0


孫子も

「先知なる者は、鬼神(きしん)に取る可(べ)からず」

と言っているなー。

事前に情報を知るには、祈っても星占いしても、
先例から類推してもダメで、必ず人を使って情報収集することが肝要である。








220 : 名無しさん@涙目です。(川崎大師) : 2011/12/25(日) 11:12:56.32 ID:uiQrRDKJ0


・情報(気候、地形、敵軍etc)の収集
・情報の検証分析
・敵軍の行動予測
・情報の採用
・情報の共有と味方の情報の機密保持


情報通信技術が今よりも遥かに劣っている古代では、索敵の為の斥候や伝令の重要性が
よく理解できる








82 : 世界@名無史さん : 2006/03/26(日) 14:31:53 O


経験より確率を優先してるから優れた兵法なんですよ

印象を排除して統計的な手法を取っているってのが








107 : 世界@名無史さん : 2006/03/28(火) 20:01:50 0


孫子は時代とともに散逸し、書き換えられたりしてきたが
20世紀になって最初の時代のが大量に発掘されたというわけ
重要な個所も含めて考え方の違いが所々あるらしいな









109 : 世界@名無史さん : 2006/03/29(水) 03:55:57 0


>>107
70年代に漢代の竹簡が出土するまでは
著者が孫武か孫ビンか判らなかったくらいだからな








110 : 世界@名無史さん : 2006/03/29(水) 14:31:39 0


武とは矛を止める、と書くことから

孫武という人物名は出来すぎているという疑問があったらしいね。

200px-Enchoen27n3200


http://ja.wikipedia.org/wiki/孫武









294 : 世界@名無史さん : 2007/05/21(月) 01:06:35 0


孫子兵法は

知識や知恵ではなく(大したことは書いてない)

非情な行いを正当化するための理論書って事だな
(孫子に書いてあるから、非情な事が正当化できる)。

孫子を極めても(理解し会得しても)、

結局、資質や性格が合わなければ知ってても意味ない凡書だ。








296 : 世界@名無史さん : 2007/05/21(月) 01:51:57 0


>>294
法家、兵家の残した書物はそういうもんでしょ
それを活かせる資質、性格を持たない人間がそれを求められる
ポストにいることがしばしばありうるので、知ってても意味が無いというような話になる









157 : 世界@名無史さん : 2006/07/01(土) 15:10:42 0


孫子兵法の計の部分だけを学んでも勝てるというわけじゃない、その中にある
精神を学ぶ事が大事なんじゃないか?
下策為計、中策為察、上策為徳というように
計は一時凌ぎでしかない、人の心と能力見分ける能力と人類を敵に回さない
心がけがなければ、成功は得られないと思うよ
ナポレオンは孫子兵法から察と徳を学べなかったようだね、失敗もそこに原因が
あるんではないかと思う









367 : 世界@名無史さん : 2007/05/26(土) 00:39:39 0


六韜三略のほうが優れているよな。
孫子のような「だから何?」みたいな話じゃなく、
今の政治外交に方法がそのまんまの形で十分通用する。


「外交使節に隣国から優秀な人物が交渉にきたら話をまとめるな、
愚鈍な人物のときにまとめろ、そうすればその人物が重んじられ優秀な人物は失脚し、隣国は弱まるだろう」

この辺はしびれるわ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/六韜







368 : 世界@名無史さん : 2007/05/26(土) 03:54:07 0


>>367
古典的戦略書はどっちが優れているかではなく、何を学ぶかが重要
我々はいいとこどりすれば良いだけ
孫子だろうが、六韜だろうが、クラウゼビッツだろうがそれは変わらない








352 : 名無しさん@涙目です。(ポタラ宮) : 2011/12/25(日) 11:36:27.11 ID:W9jHgR+B0


有用な資産があってもそれをその時その場所で
適切な対象物に適量適数つかえか
わからんよね難しいよね










360 : 名無しさん@涙目です。(明治神宮) : 2011/12/25(日) 11:37:31.86 ID:zZXgj+F80


孫子とかランチェスターとかゲーム理論とか勉強してみたいんだけど
初心者はどんな本からどんなルートでやればいいのか
ざっくりでいいから誰か教えてくれ








364 : 名無しさん@涙目です。(氷川神社) : 2011/12/25(日) 11:38:46.52 ID:Qky/vUja0


>>360
岩波の孫子オススメ。
薄いし。

孫子の解説本は存在意義がわからないぐらい読みやすい本だと思うんだけどな、孫子。








522 : 世界@名無史さん : 2007/07/27(金) 12:25:57 O


ランチェスターだっけ
あれ解説してくれないか







523 : 世界@名無史さん : 2007/07/28(土) 00:58:38 0


>>522
このへんがよくね?
http://www.bekkoame.ne.jp/~bandaru/deta02p1.htm
統計・数式モデルで表したゲーム理論だね。

結論はぶっちゃけると、



強者は量に物を言わせて勝つまで戦れ、

弱者は一発勝負にかけて勝てる所だけで勝て。


結論だけ言うと子供でもわかる当たり前のことなんだけど、
むしろ重要なのはその過程で理論形式が兵站や部隊編成を進めていく上でのモデルとなっている。









524 : 世界@名無史さん : 2007/07/28(土) 05:15:45 0


>>523
それ、株にそのまま応用できそうだね。
百戦百勝は最善じゃないぜってな話も株をやっているとかなり実感するが。











464 : 世界@名無史さん : 2007/06/17(日) 04:28:10 0


孫子は哲学として優秀なんだよな。
百戦し百勝するは善の善たるものにあらず。

軍事技術として優秀なのは、たとえば、「情報」の価値を
最大に評価するところなどか。









465 : 世界@名無史さん : 2007/06/17(日) 04:56:08 0


そうそう、孫子は戦争に対しての考え方取り組み方の哲学思想書
ただの技術書なら時代とともに古びて忘れられるか発展して別のものになるが
真理を極めた哲学思想は何千年と受け継がれていくからね









472 : 世界@名無史さん : 2007/06/19(火) 18:38:11 0


>>464

> 孫子は哲学として優秀なんだよな。
> 百戦し百勝するは善の善たるものにあらず。

政治哲学ね。

軍事をあくまで手段として位置づけ、
戦わずに目的達成できればそれが最上とするのは正しい。
(例外的に、戦うこと自体に重要な政治的意義がある場合もあるけれど)

諍いを起こして恨みを買うことを恐れる日本人には受ける。

でもそれは、共存を前提とした戦略。
数百年統一帝国の現れなかった春秋戦国のヌルい発想。
自己の滅亡を賭けた、ハイリスクの殲滅戦略を採用する敵に対しては分が悪い。

しかしながら…主権国家に対する侵略が許されなくなった現代には、非常にマッチしている。

> 軍事技術として優秀なのは、たとえば、「情報」の価値を
> 最大に評価するところなどか。

確かに。英米の戦略に通じるものがあるね。







519 : 世界@名無史さん : 2007/07/23(月) 00:51:28 0


孫子もクラウゼヴィッツもあるいは松村ツトムの「戦争学」も
活かせる場面を持っている人にとってはそれぞれ参考になりますよ
活かせる場面がありながら、完全否定出来る人は別の戦術常識の中で
生きている現役の軍人くらいなものだと思う
場面の無い人が何を言っても始まらないと思う今日このごろ







520 : 世界@名無史さん : 2007/07/23(月) 01:56:42 0


「この方法で生きのびろ!」という本も役に立つ所に持っていけば活かせる場面もあるだろうし。
何事も憶えて損な事はそうはない。
大抵の人間はそもそもそんな所には行かないだろうが。

同じ理由で多分自衛隊も米軍もほか多数の軍も、孫子なんか読んでる暇があったら訓練のために教本読むか学位や資格でも取れっていわれそうだが。
戦史研究は別として。









521 : 世界@名無史さん : 2007/07/23(月) 02:32:44 0


そういう場面もあるだろうが、
むしろこうした古典的兵書や戦術、戦略研究が役に立つのは、実際にはもっと卑近な場面での話
自分がリーダーとしてチームを率いて困難な目標に立ち向かわなければならない時
あるいはリーダーを補佐する役割を与えられた時に
応用的に役立つノウハウがたくさんあるんだな


孫子 (岩波文庫)
戦争論〈上〉 クラウゼヴィッツ
韓非子






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